光回線 WiMAXの使い道

マンションのVDSLを光配線に変更しよう | 具体的な条件と方法

更新日:

 

更新情報

  • 6/10:表現を微修正
  • 2/22:リンク先の名称更新
  • 2/16:誤字修正
  • 2/7:宅内工事について追記
  • 2/3:文言修正
  • 1/24:新機種情報を追記

ここではVDSL配線方式のマンションにお住まいの方向けに、光配線方式に変更する為の条件や具体的な対策について通信キャリアに在籍している立場から解説しています。

おそらくあなたは「VDSL、遅い、光、配線、変更」といった単語の組み合わせで検索されたのではないでしょうか。

にも関わらず、ネットで検索してもVDSLとは何かなんて初歩的な事をただでさえ表示が遅いのに長々解説されてイライラしていると推察します。

「そんな事知っとるわい!」という方の為に、これまで月間50件以上の導入を仕事として進めてきた経験を元に、解説していきたいと思います。

記事内の凡例について

記事内では重要な部分を色マーカーで強調しています。色や太さの違いは以下の通りです。

青色のマーカー:メリット
黄色のマーカー:注意点
赤色のマーカー:デメリット
マーカーの太さ:重要度

配線方式の変更は可能。しかし…。

結論から言うと配線方式は変えられます。特にここ数年はNTTも切り替えに寛容です。

他のWEBサイト様でも配線方式の変更に関する記事があり、中には通信会社での勤務経験がある方もいらっしゃいましたが開通業務をしたのはかなり昔のご経験なのかもしれません。

(というのも大体10年くらい前は絶望的なまでに不可能でしたので)

今でも、どうがんばっても光配線に変更できない物件もありますが、関係者それぞれの不利益を避ければ高い確率で変更可能です。

今はNTTなどの回線事業者も時代の変化や利用者のニーズを受けて、希望があった建物はVDSL方式から光配線方式に次々と変更しています。

あなたのお住まいの物件を実際に見ている訳ではありませんので断言はできませんが、希望をもって読み進めて頂ければと思います。

それでは、光配線に変更する為の条件をご紹介していきます。

条件1:回線事業者の判断

条件の1つ目は回線事業者側の判断です。ポイントは以下の2点。

ポイント

  • 契約数は基準以上か
  • 配線工事ができるか

回線事業者ごとに更に別の判断基準を設けている場合がありますが、この2つがクリアされれば変更できます。

もう一度いいます。この2つがクリアされていれば回線事業者は切り替えに反対しません。

契約数が基準以上か

建物全体で回線事業者で決められた規定以上の契約数が見込めるか、という判断です。

具体例を出すとフレッツ光では総住戸の数で判断されますが、確実な契約者数を基準に置くNURO光のような事業者もあります。

実際の判定は回線事業者によって違うので下記の表を参考にしてください。なお戸数条件以下の場合はファミリータイプ(戸建てタイプ)になる可能性が高いです。

場合によっては少し利用料が上がりますが、あえてファミリータイプで申し込む事で解決する事もあります。

<回線事業者ごとの判断目安>
回線事業者戸数条件
フレッツ光(東)4契約以上
フレッツ光(西)6契約以上
auひかり8契約以上*1
NURO光4契約以上*2
電力系回線非公開
*1 auひかりはミニギガタイプの条件から算出
*2 NURO光では7階以下までファミリータイプも提供

配線工事ができるか

無事に契約数が基準値以上であれば次は全世帯に配線できるかどうか、という施工会社の判断が入ります。

配管がつぶれていて一部の世帯だけが使えない場合、公平性が失われるのでトラブルの元になります。

NTTなどの回線事業者はこういったトラブルを嫌いますので、建物にある全ての住戸に提供できなければ基本的には受け付けてもらえません。

「他の部屋は知らないけどうちだけひいきしろ!」が通らないのはわかりやすい理屈だと思います。

稀に一戸だけ特別に対応してもらえた!という事案もありますが、実は個別に引くファミリータイプだったり実際は全戸に引く事が決まっているケースがほとんどです。

申し込みの度に施工会社を派遣させては派遣費用が膨大になるからですね。

リップサービスって事?
Aくん(22)
クリオネ
コールセンターの担当者次第だけど、話をスムーズにするためにこういう言い方してる人もいたね。

共用設備で修繕・増築の可能性がある箇所

築年数が数十年経っている場合、配管が詰まっていたりそもそも空き配管がないという事も少なくありません。

もし既存設備で配線できない場合は配管設備の修繕、増築が必要です。また、主配線盤(MDF)や各フロアにある中間配線盤(IDF)の増設・改築が必要な事もあります。

建物の共用設備はNTTでは用意できませんが、新しい物件だったり記録が古い建物だと現地調査(いわゆる現調)を行います。

現調も施工も次項で解説する管理会社やビルオーナの許可を得てからになるので、ここで1ヶ月程度は必要です。

現調の結果、設備に問題がなければNTT側はスムーズに話が通ります。

宅内工事について

光配線にすると全戸に光コンセントを設置するから改修作業は無理だ、とお考えの方もいるようです。しかし今回のように後から光配線方式にする場合は光コンセントは設置しません。

宅内はONUと呼ばれる終端装置を置くだけで、NTTの工事は各フロアまで来ている光回線をあなたのお部屋のONUまで敷設する事が目的となります。

光コンセント自体もあまり難しい作業ではありませんが、ONUを置くだけなら無理じゃない気がしてきませんか?

分譲物件ならまだしも賃貸で共用設備なんて普通見なくない?
Aくん(22)
クリオネ
うん。だからパッと見て判断するのは難しいね。現調に来てもらうのが確実だよ

注意ポイント

ファミリータイプで申し込む場合は、配管や配線盤ではなく直接外壁にフックと呼ばれる金具を取り付けて部屋までダイレクトに回線を引き込む場合があります。

この施工方法は戸数の少ない建物に多く、外観に直接影響します。オーナーさんの印象も悪い事が多いので注意してください。

条件2:ビル責任者の判断

無事に回線事業者のOKが出ても、建物の責任者がNGと言えば事業者は何もできません。

賃貸マンションでは物件の管理会社やオーナーさん(大家さん)、分譲マンションでは管理組合のメンバーが施工の可否を判断します。

現在はインターネットが普及したので、「速度が遅いので変更してほしい」と希望を出せば頷いてくれるオーナーさんは多いです。

しかし、簡単に許可がもらえるのは既存設備が使えて配管工事費の必要がない場合です。

共用設備の修繕・増築があると難しい

配管設備やIDFの修繕、増築には数十万から数百万かかる事もあります。この費用をすべてオーナーが負担する事になれば許可は得づらくなるでしょう。

管理組合で承認を取るにしても、管理組合規定で住民全員で共同負担する事になれば利用しない世帯から猛烈な反発が出ます。

このように光回線を引き込むにあたり費用が出る場合は、利害関係者全員を説得しなければなりません。

費用が出る場合は一個人が動くのは現実的ではないのであくまで費用が発生しない場合にのみ能動的に活動する事をお勧めします。

建物の景観を気にするオーナーも

デザイナーズマンションの一部では外観にこだわりを持っているオーナーさんもいます。また、歴史的・伝統的な価値のある街では景観を気にする方も多いです。

光回線は基本的に電柱から引き込み*1ますので、気にするオーナーさんだと配線方式を変える事は難しくなります。

クリオネ
最近は強引な説得を勧める人も増えていますが…オーナーに金銭的な負担がある以上、あなた一人が頑張るのはお勧めしません。そのような場合はほかの住民を味方につけていく方が効果的です。
*1 一部の都市では電線をはじめとするインフラ設備をすべて埋設している場所があります。この場合は地下から光回線を引き込みますので、工事に数か月かかります。

個人で出来る有効なアクション

配線方式を変える条件をいくつか述べましたが、建物への工事がなければ大体のマンションでは承諾を得られます。

個人が実践できる範囲の具体的なアクションは以下となります。

参考

  • 回線事業者に配線方式が変更できるか打診しておく。
  • 管理組合の議題に挙げる(意見も募る)。
  • 物件のオーナーさん(大家さんや管理会社含む)に相談する。

もし設備の増築などが不要で総戸数も十分な場合は大チャンスです。逆に引っかかるポイントがひとつでもある場合は個人で動くだけでは大変なので協力者を集めるのが現実的な打開策です。

まずは回線事業者に打診

まず初めに回線事業者に光配線方式に変更したいけど、検討してくれるか打診してください。

最初に管理組合やオーナーさんに相談しても、回線事業者の判断がNGであれば無意味になってしまいます。

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もし断られてしまったら記事後半でお伝えしているモバイル回線も含めて検討する事をお勧めします。

この段階では配線方式を変えたいという希望だけで大丈夫です。管理組合やオーナーさんにはこれから話をすると伝えればアドバイスをもらえる事もあります。

建物の管理組合・オーナーさんに相談

分譲マンションの管理組合で配線方式変更を議題にあげる場合、回線事業者に提出する為に賛同者の意見も集めておくとより効果的です。(契約者がいる事の裏付けになります。)

賃貸マンションではまずは管理会社やオーナーさんに相談する事です。なお相談する際は共用設備の増築がない事を条件として以下を参考にしてください。

相談の流れ

  1. 「今の回線速度じゃまともにネットが見れないんです」
  2. 「部屋ごとに光回線を引けば改善するようです」
  3. 「ただ、光回線を引き込むにあたり、配線工事があります」
  4. 「配線工事の費用は事業者負担なのでオーナーさんの負担はありません」

もし共用設備の工事で費用が発生する場合は、お一人で解決する事は難しいので「光回線を早くする」よりも「モバイル回線を使う」よう切り替える事をお勧めします。

また、後から知らない費用が出てくると大きなトラブルになります。配線方法を変えるにあたり、必要な事はきちんと理解してもらってくださいね。

管理組合や管理会社の人に建物のネット関係を担当している方がいれば、この後の回線事業者とのやり取りはその方にお願いすると良いでしょう。

光配線方式がダメならWiMAXでカバー可能

どうしてもVDSL方式から光配線方式に変えられなかったり、そこまでするのはめんどくさいという人は、WiMAXなどのモバイル回線という選択肢があります。

少し前までならWiMAXなどのモバイル回線は速度も不安定でお勧めできませんでしたが、技術改革が進んだ今は光回線に限りなく近い速度と安定性を誇っています。

更にWiMAXなら光回線のような配線工事もいりませんし利用料も抑えられます。

2019年1月には最高速度が1Gbpsを超える端末も登場しており、ますます固定回線を選ぶメリットが少なくなっています。

ただ、WiMAXのデメリットとして抑えておきたいのはWiMAXでは3日間で10GBの容量制限がある点です。

しかし毎日何時間も高画質動画を見るようなヘビーユーザーでなければ限度まで使い切る事はありません。仮に上限に達しても最低1Mpbsで利用できるので制約はほぼないと言えるでしょう。

注意ポイント

逆にポケットWi-Fiは容量が7GBと少なく、無制限プランだとWiMAXより1,000円近く高くなるのでお勧めしません。

WiMAXは利用料金が安くて魅力的なサポートが多いBroadWiMAXがお勧めです。フレッツ光と比べてもほぼ変わらない利用料なのに速度は段違いです。VDSLで速度に困っている方はぜひ検討してみてください。

\安さとサポートならココ!/

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なお、モバイル回線はなにかと不安だ…という方は15日間無料でWiMAXをお試しする事もできますし、レンタルサービスもあります。選択肢の一つとしてお勧めします。

合わせて読みたい

マンションを光配線方式にする方法まとめ

マンションの配線方式をVDSLから光配線方式に変える為のポイントは以下の通りです。

ポイント

  • 回線事業者の基準を満たしているか
  • 管理組合やビルオーナーの理解は得られるか
  • 工事が必要な場合はWiMAXなど別の方法が得策

建物の状況はすべて違うので配管工事や配線盤が必要かは施工会社の人に調査してもらう必要があります。

一個人ですべて対応するには少し大変ですので、もし設備の増設等が必要な場合は手っ取り早くWiMAX回線をメインにする事をお勧めします。

初めてWiMAXを検討をする方は契約期間の縛りというリスクがありますので、レンタルWi-Fiも視野に入れて検討すると良いでしょう。

賃貸マンションの場合は、多大な労力をかけるよりも早めにWiMAXに切り替えた方が素早く速度問題を改善できます。

もし配線タイプの切り替えが困難な場合はぜひ検討してみてくださいね。

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